海でのアクティビティや観光、グルメなど、さまざまな楽しみ方ができる沖縄は人気の観光地です。GWや夏休みといった連休を利用して沖縄旅行に出かける人も多くみられますが、沖縄は梅雨から秋にかけて台風が来やすいエリアでもあります。そのため、飛行機が欠航になったり、海でのアクティビティが中止になったりといったハプニングが起こることも珍しくありません。そのような場合に慌てなくて済むよう、対応策を知っておくと良いでしょう。そこで、沖縄旅行で台風が来た場合の対応策について紹介します。
台風による対応策には、旅行の申し込み方法が大きく関係します。旅行の申し込み方法の主なものには、「募集型企画旅行」と「個人手配」があります。募集型企画旅行とは、旅行会社が飛行機やホテルなどをセットにして販売しているものです。一般的には「パッケージツアー」などと呼ばれています。一方の個人手配とは、個人で飛行機のチケットやホテルなどに申し込み、それぞれに支払いをすることです。
もし、募集型企画旅行に申し込んだ場合に台風が来たら、飛行機については同日の振替便が利用できることがあります。たとえば、午前中の便に搭乗する予定だった場合、夕方の便に振り替えてもらえるといった対応になります。もちろん、他の時間帯の便に空席があることが前提ですが、変更には別途料金が発生しないことがほとんどです。また、欠航が決定し、ツアーが中止になった場合は全額払い戻しになる可能性が高くなります。変更や払い戻しの方法や発生する料金などは、旅行会社やパッケージの契約内容によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
個人手配の場合は、自分で航空会社に確認する必要があります。利用する航空会社によりますが、本来は変更できない航空券でも搭乗日から7日以内や30日以内の便に変更してくれたり、全額払い戻しをしてくれたりするケースが多くみられます。ただし、変更や払い戻しの条件と方法は、航空会社や航空券の種類によって違うため必ずきちんと確認しましょう。全額払い戻しができると思い込んでしまい、ホームページで取り消しの操作をした結果、通常通りのキャンセル料を取られてしまう人もいます。また、航空会社によっては欠航や遅延が確定した場合にメールを配信してくれるサービスがあるため、メールアドレスを登録しておくと便利でしょう。他に、ホテルや体験プログラムなどを予約している場合も、全て自分で問い合わせをする必要があります。
台風が発生すると、天気予報や気象庁のホームページなどで台風の進路が予測されるようになります。台風が高い確率で那覇空港などを通ることが予測された場合、出発前日であってもツアーの中止が決まったり、飛行機の変更が可能となったりする可能性が高くなります。台風の進路をこまめにチェックし、申し込みをした旅行会社や航空会社に問い合わせるようにしましょう。
また、台風によっては速度や進路などが予測しにくく、当日まで飛行機が運航するかどうかわからないといったケースも珍しくありません。出発時間ギリギリまで飛行機が飛ぶか飛ばないか決まらないケースも多く、困ってしまう人もみられます。募集型企画旅行に申し込んでいる場合、自宅を出発する時間に旅行会社が営業していれば、運航状況や航空券の取り扱いなどについて問い合わせをしましょう。もし、営業していない場合は空港で運航状況が決まるのを待つ方法が無難です。個人手配の場合は、朝早くからコールセンターが営業していたり、ホームページで取り消しや払い戻しを受け付けてくれたりする航空会社が多いため、これらのサービスを利用すると良いでしょう。飛行機が運航するなら絶対に乗りたいという場合は、直接空港で待つ必要があります。
沖縄に到着後に台風が直撃してしまうケースもみられます。そのような場合にそなえて、プールなど屋内施設が楽しめるホテルや、物作り体験などのプログラムが充実しているホテルを予約しておくと良いでしょう。女子旅であれば、エステやスパでのんびりできるホテルもおすすめです。グルメが目的の旅の場合は、おいしいと評判のレストランがあるホテルや、いろいろな飲食店が入っているホテルを選んでおく方法もあります。事前に申し込んでおいたツアーや体験プログラムがある場合は、台風のためにキャンセルになったと勝手に判断しないことが大切です。必ずツアーや体験プログラムを提供している会社やお店に連絡し、実施の有無やキャンセル料などについて確認しましょう。申し込み時に、台風が来た場合について確認しておくのも良いかもしれませんね。
沖縄旅行から帰る日に台風が来てしまった場合は、出発前日や当日に台風が来てしまったときと同様に、まず旅行会社や航空会社に確認しましょう。旅行会社や航空会社から欠航の連絡やメールがくる場合もありますが、連絡が来ない場合は自分からきちんと確認することが大切です。飛行機が運航するかどうかは出発ギリギリまでわからないケースが多くみられるため、欠航してしまった場合にそなえて宿泊先を確保することも考えておきましょう。台風によって飛行機が欠航し、滞在を延長することになっても、旅行会社や航空会社から宿泊代などを払ってもらえる可能性はほとんどありません。宿泊代や食事代、空港からホテルへの交通費などは自己負担になることを前提にしておきましょう。
もし、台風が来やすい時期に沖縄旅行を検討しているのであれば、「台風料金」があるホテルを選んでおく方法もあります。「台風料金」とは、台風が来て滞在を延長する場合に、通常より安く宿泊できる料金のことです。また、国内旅行保険に加入しておくのも良いでしょう。国内旅行保険の中には、飛行機の欠航によって発生した宿泊代などを補償してくれるものもみられます。ただし、保険を利用するためには出発日の10日前までに申し込みが必要など、保険会社によってさまざまな条件が定められています。そのため、保険の内容や条件をしっかり確認してから加入手続きをしましょう。
台風は突然発生することもありますし、進路や速度も予測しにくいため、旅行の予定が大きく狂う原因となります。しかし、対応策を知っておくことで、台風が発生した場合でも落ち着いて行動できるでしょう。もし沖縄旅行で台風が発生してしまったら、ここで紹介した対応策を参考にしてみてはいかがでしょうか。