子供は普段の生活とは異なる環境になる旅行中に、体調を崩すことがあります。特に、沖縄旅行の場合、その特有の気候には注意が必要です。沖縄旅行中に子供が熱を出したときの対処法、旅行前にできることや準備しておくべきことを紹介します。
子供は、環境が変わると熱を出すなど体調を崩しやすくなります。進学や引っ越し、短期間の旅行中にも体調に変化が現れるケースが多いですね。子供は、大人とは違って気候や環境の変化に対する適応力がありません。また、体力もなく免疫力も弱いことから、体調管理には注意が必要です。沖縄の気候は湿度や温度が高いことも特徴であるといえます。そのため、喘息やアトピー性皮膚炎の子供は特に注意しましょう。温度が高いことで、喘息の症状が出やすくなります。さらに、湿度や温度が高く、ダニやカビが繁殖しやすい環境です。子供の体温もあがり汗もかくため、そうしたことが皮膚に刺激となりアトピー性皮膚炎の症状が出る可能性もあります。
湿度や温度が高いと熱中症の危険もあるため、季節によっては大人も注意が必要です。また、熱を出しやすい理由として、沖縄の昼夜の温度差も挙げられます。特に、季節の変わり目には温度差も大きくなり夜は冷え込むため、熱を出すほどの体調不良を引き起こすケースがあるのです。
旅行先で熱を出さないためには、旅行前の体調管理は重要です。体力を消耗させないためにも、前日に遠出をしたり長時間遊ばせたりしないように注意します。また、旅行が楽しみで、なかなか寝つけない子供も多いでしょう。しかし、夜更かしは体力を消耗するために体調を崩す原因になることが多いです。体調を崩さないまでも、集中力がなくなる、疲れやすくなるなど、旅行を楽しめなくなってしまいます。寝つけないようであれば、落ち着くまでそばにいてあげるなど、子供にとっては眠れなくてもベッドの中で横になっていることが大切です。
さらに、ウィルス性の体調不良を避けるために、人混みには連れて行かないようにしましょう。人が多い場所に行かなければならない事情がある場合には、マスクをして手洗いうがいを徹底し、体調管理を行う必要があります。
出発前に、沖縄で子供が熱を出したり、体調不良を起こしたりした場合に必要なものを準備しましょう。まず、沖縄での観光ルートに沿って小児科がある病院を調べます。病院の住所や病院名、電話番号と休診日もチェックすることが重要です。週末や木曜日が休診となる病院が多いため、日程に合わせて確認しておきます。喘息やアトピー性皮膚炎の症状を持っているなど、病院を受診する可能性がある場合には、小児科医院が近いホテルを利用する方法も有効です。熱を出して、病院に行く時に必要な保険証、お薬手帳、母子手帳はまとめて収納しておくと、万が一病院にかかった際にスムーズに受診できるでしょう。
さらに、昼夜の温度差をふまえ、防寒具などの衣服も数パターン用意します。旅行の準備は、想像以上に時間がかかるものです。保険証などは除き、代用が利くものは「忘れた場合でも、沖縄で購入すればよい」と考えてしまう人もいるでしょう。しかし、販売しているお店を調べる時間がかかる、移動距離が長いなど、手にいれるまでに時間と手間がかかります。そのため、旅行にいく際には、できるだけ必要なものを現地調達しなくてもよいように準備することが重要です。数日に分けて準備をすると、忘れていたものや準備が必要なことを思い出す場合もあります。出発の直前に準備を行うのではなく、必要なものをリストアップしたうえで、余裕をもって準備をしましょう。
子供が熱を出した場合には、体調の回復を優先します。食欲の変化や機嫌など様子を見ながら、観光スケジュールを変更してホテルで休ませることが大切です。また、念のために小児科を受診する必要があります。例えば、日中に体調を崩して夜間に悪化した場合、救急医療を受けなければならないなど、スムーズに治療を受けられない可能性があります。そのため、通常の外来で受診できる昼間に小児科で医師の指示をあおぎ、様子を見るのが良いでしょう。そうしておけば、万が一夜間に悪化した場合でも、その病院で診てもらえる可能性もあります。
また、熱を出した子供も、残念な気持ちや家族に申し訳ない気持ちを持ってしまうものです。ゆっくり休ませて、「元気になったら出かけよう」など、本人が安心できるように声をかけてあげましょう。
せっかくの沖縄旅行だからと、たくさんの観光スポットを巡るなど、タイトなスケジュールを立てないように注意が必要です。子供連れの旅行の場合は、子供は旅行中に熱を出しやすいものであると考え、特に余裕のあるスケジュールを立てるようにしましょう。また、熱が出たり、気候の変化による体調不良が出たりといった可能性を考え、準備をすることも大切です。治療に必要なものや小児科医院の情報などは、あらかじめリサーチしておきます。もしも、気候や環境の変化で熱を出した場合、観光のスケジュールを変更してでも、子供の体調に合わせて行動しなければなりません。
子供が熱を出しているのにも関わらず、無理をして観光を続行する人はいないでしょうが、万が一そうなってしまったら、何を置いてもしっかり休ませることが重要です。家族全員が沖縄旅行を楽しめるよう、事前の準備と万全の注意で体調不良を予防することが重要です。