日本が誇る南国リゾートである沖縄には、島のそこかしこに存在する絶景を求めて、国内外から多くの観光客が訪れています。せっかく沖縄旅行へ行くのなら、効率的に絶景ポイントを回りたいですよね。沖縄には、本島と離島それぞれにたくさんの絶景ポイントがあるので、この記事ではそのなかでも特におすすめのポイントを紹介します。
万座毛は、沖縄本島を代表する絶景ポイントです。那覇から国道58号線を北上し、美しい海岸線の先にひと際目立つ像の鼻形の岩が見えます。そこは高さ20m以上の絶壁で、海水面からほぼ垂直に立つ岩は、まさに自然の力が作り出した造形美です。岩の形状もさることながら、太陽の動きに合わせて刻々と変わる景色も必見です。近隣にあるホテルの万座毛が見える部屋に宿泊すれば、朝焼けから日没まで時間によって変化する景色を存分に味わえるでしょう。
万座毛の散策は自由で、営業時間は定められていません。朝早くに行って、本土よりも遅い朝焼けを眺めたり、日が高く昇っている時間帯に南国らしい海の様子を堪能したりと、さまざまな楽しみ方があります。太陽の光によって映し出される岩のシルエットを楽しみたいのなら、ホテルなど距離がある場所から眺めるといいでしょう。海の色の変化を楽しみたいのなら、徒歩で万座毛の先端付近まで行くのがおすすめです。車で行く場合は専用駐車場を利用できますが、混雑していることが多いので余裕を持ったスケジュールで向かいましょう。
果報バンタは、うるま市の海中道路を越えた先、宮城島にある絶景ポイントです。離島にある観光スポットでありながら本島から橋を渡って気軽に行けるため、とても人気があります。南国の木々が茂る細い散策路を抜けると、広大な海を見下ろす絶壁の頂上へたどり着きます。眼下に広がる海は抜群の透明度で、天気がよければなだらかな弧を描く水平線も堪能できるでしょう。
果報バンタは複数の観光スポットが集まる敷地内にあるので、絶景を堪能したあともゆっくりと時間をかけてそのエリアを楽しめます。駐車場と果報バンタをつなぐ散策路には、2011年に見つかった鍾乳洞「三天御座(ミティンウザ)」があります。この鍾乳洞は、天・地・海の3つの神様が集まる心臓部分だと言われ、新たなパワースポットとして人気です。果報バンタのすぐ近くには「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」もあるので、工場見学を楽しんだりお土産を購入したりするのもいいでしょう。駐車場も完備されているので、ドライブコースの中に組み入れてもいいですね。ドライブがてら、ちょっとした離島旅行を楽しみましょう。
ティーヌ浜は、沖縄北部の屋我地島から古宇利大橋を渡った先にある古宇利島を代表する絶景ポイントです。有名タレントがCMの撮影で訪れたことから人気に火がつき、現在では多くの観光客が訪れるスポットになっています。海水の透明度は非常に高く、淡いテラコッタ色の砂浜が広がり、海と地のコントラストも見事です。浜辺からそう遠くない海面に名物のハートロックが顔を出していることから「恋の島」と呼ばれ、カップルや夫婦のデートスポットとしても人気があります。
ティーヌ浜の魅力は、時間の移り変わりによるハートロックを中心とした景色の変化です。夕刻はハート型のシルエットが夕日をバックに際立ち、日中とはまた違った表情を見せてくれます。古宇利島は近辺の離島の中では比較的大きな島ですが、レンタカーがあれば十分に島全体を回って楽しめる広さです。観光客の増加に伴い、2013年には古宇利島の眺望を楽しめる古宇利オーシャンタワーもオープンしました。ティーヌ浜を中心とした、恋の島散策計画を立ててみるのもいいでしょう。
ワルミ大橋は、本部半島と屋我地島を結ぶ全長約315mの橋です。比較的短い橋ではありますが、沖縄北部の景色を一望できることから高い人気があります。橋の下には、景勝地であるワルミ海峡の絶景が広がり、深いエメラルドグリーンの海はため息が出るほどの美しさです。広大な海とはまた違った海峡ならではの美しさは、この橋を渡る人のみが見られる特権といえるでしょう。また、朝と夕方では、渓谷の様子はまったく異なります。ドライブの往路と復路で、車中からその変化を楽しむのもいいでしょう。
ワルミ大橋は古宇利島へ行く際の経路でもあるので、古宇利大橋と一緒に楽しむこともできます。今帰仁村からワルミ大橋を渡り、屋我地島から古宇利大橋を渡った先に古宇利島があります。2つの橋を渡って古宇利島を目指すドライブルートを計画すると、美しい沖縄北部の海を存分に堪能できるでしょう。
沖縄の絶景ポイントは数が非常に多いため、計画性をもって回ることが大切です。特に時間が限られている旅行は、行き当たりばったりで目的を決めると行きたいポイントを回り切れない可能性も高くなってしまいます。また、これらの観光スポットは天候にも左右されるため、行く順番や時間帯にも考慮が必要です。沖縄ならではの大自然を旅行で味わうためにも、事前に行きたいポイントをピックアップしておきましょう。